SIGMA RECRUIT

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画像処理 上原 伊音 画像処理 上原 伊音

interview 画像処理 上原 伊音 2014年入社

撮影専用機材
ならではの
可能性を
追求したい

理系の知識だけでは
語りきれない
奥深さに惹かれた

大学院では数学を専攻していました。博士課程への進学も考えましたが、悩んだ末に就職を選択しました。数学以外に何だったら熱中できるかを思案し、導き出した答えがカメラの画像処理でした。例えば電化製品や自動車の開発だと、メカニカルや信号処理に加えて使い心地についての官能評価が求められると思います。カメラにはさらに光学分野の知識も必要になりますし、写真は人の感性や美学抜きには語れません。そういった、理系の知識だけでは語りきれない奥深さがカメラにはあると思ったんです。また、例えば大学で自動車エンジンについて学んできた人は、自動車メーカーに就職すればその知識を活かすことができますが、カメラの技術分野全般について学んできたという社員はほぼいません。全員が、カメラメーカーに就職してからフラットにスタートすることになります。つまり、自分のように数学をやってきた人にも平等にチャンスがあると思います。自分の場合は、シグマが開発している3層イメージセンサーの技術にも興味を持っていたこともあって入社を決めました。

画像処理 画像処理
画像処理 画像処理

数学は、
ものづくりにおいても
武器になる

センサーに入った光を、人間が見たままの自然な画に変換するのが画像処理の仕事です。他の職種と同じく、様々なチームと毎日やり取りしています。例えば、社長や商品企画部門から「こんな画像をつくれないか」と相談があれば、「こんなフィルターはどうですか?」と提案します。画像のノイズが問題になれば電子回路設計の担当者と議論し、画像処理側で取り除くか、ハードウェア側で取り除くかを決定します。信号処理のアルゴリズムをつくったら、「この仕様で実装してください」とファームウェアの担当者に依頼します。カメラの量産段階では生産技術部門ともやり取りしますが、会津工場に行って直接話し合うこともあります。
他の専門分野の人と一緒に仕事をする中で、個人的には理学部出身であることが役に立っていると感じています。ものづくりというと工学系のイメージが強いですが、シグマには理学系の社員も多く活躍しています。工学の基礎である数学や物理学を学んできているので、どの分野の問題でも抵抗なく取り組むことができるのが強みだと思います。私の場合は数学を学んできたおかげで、プログラム、信号処理、光学といった異なる分野でも、それらに共通する考え方に気付けることがありますね。

画像処理 画像処理
画像処理

感性と向き合う難しさが
やりがい

写真や映像には芸術的な観点が関わってきます。どのような写真/映像が「良い」と感じるかは人によって異なります。はっきりした答えのないものと向き合い、どうやって製品に落とし込むのかが、私にとっての一番大きなチャレンジです。シグマでは、写真家や映像作家などのユーザーさんにヒアリングし、頂いたご意見を製品開発に活用していますが、中には「ワクワクするような」「みずみずしい」といった抽象的な表現が並びます。それを自分なりに解釈して、「みずみずしいって、きっとこんな数式に置き換えられるよな・・・」などと試行錯誤しながらアルゴリズムを設計しています。
最近のシグマのカメラは、とにかく高画素、高画質をめざすものが多いですが、画像を大きく紙で印刷して見たときは我ながら感動を覚えます。海外の写真家の方が「SIGMA fp L」で撮影した作品を大きくプリントして送ってくださったこともあり、自分たちがやりたかったことが伝わっていると感じて嬉しかったですね。デジタルカメラの市場がスマートフォンに押されているのは事実ですが、撮影専用の機材だからこそできることを、もっともっと追求していきたい。カメラならではの圧倒的な高画質はもちろん、他にも機能を拡張していけるはず。画像処理以外の分野も勉強して、カメラの可能性を広げていきたいと思います。

各部門の連携図

各部門の連携図

Other's Interview