製品ができるまで

すべては、撮る者を驚かせるために。

その圧倒的な解像力で多くのカメラマンを魅了する、唯一無二のSIGMAのイメージセンサーである「Foveonセンサー」。
sd Quattroは、そのFoveonセンサーの力を最大限に引き出すレンズ交換式カメラというコンセプトで開発。レンズやフラッシュなどの多数のユニットの装着を可能とするプラットフォームとして汎用性も併せ持つよう設計。Foveonセンサーの能力を最大限に発揮するために、カメラの常識にとらわれない自由なアイデアだけを追求し、取り入れました。それ以外の部分は、可能な限りシンプルに、ユーザーインターフェースも直感的に、マニュアルを見なくてもわかることを意識。カメラを持つよろこびを実現する質感やデザイン、各パーツやパーツのジョイント部分など細部に至るまで、ものづくりとしてのつくり込みにもこだわっています。

sd Quattroができるまで

初期検討

いい写真をとるためカメラとは何か、何がユーザーにとって価値となるのかを討議し
製品の実際の設計に入る前の大きな方向性を決める場。

初期検討

開発1部 部長

田中 武志

方向性を決めるにあたって上下関係などを意識せず、対等な立場で自由に意見を言えることが特徴。
sd Quattroではミラーレスかミラーありのカメラにするかがひとつの論点となった。

設計

多くのユニットが納まるカメラの筐体からカメラをコントロールする制御系システムを設計する仕事。
カメラのパフォーマンスや機能性の向上、ユーザーの使いやすさの実現するために、
多くのメンバーの多角的な視点と丁寧なコミュニケーションによる擦り合わせが求められる。

機構設計

開発1部第1課

山田 健太

3Dシミュレーション、3Dプリンターを使い、カメラの全体像を常に把握し、各ユニット設計者と連動し細部を精緻化していく。
sd Quattroではミラーレスの機構、新しいイメージセンサーであるFoveon X3 SENSOR Quattroの活用など
新しい要素を多く取り入れたやりがいのある設計となった。

ファーム

開発1部第2課

木目沢 祐美子

カメラを使う人の立場になってユーザーが実際に操作するインターフェース部分のプログラムをカメラに組み込み、制御機能を実装する仕事。
オシロスコープを使い、自分がプログラムした機能の挙動などを確認する。
現場ですぐに確認でき、動かない場合は原因を切り分け改善し、より良いファームとしていく。

電子

開発1部第2課

菅原 広也

画像処理や周辺機器対応をはじめとした機能を実現する電子回路を設計する仕事。
電子回路の動作検証・最適化をすることで、Foveon X3 sensor のパフォーマンスを最大化し、
最高の画像を写すカメラにすることが自分たちのミッション。

画像

開発1部第3課

谷本 裕子

Foveon社と直接的に連携し、多くの眼と自由な視点でより高い解像感を実現する画質の方向性を決めていく。
Foveon X3 SENSOR Quattroから得られる情報とユーザーからのフィードバックも踏まえ細やかなレベルで画像処理の調整をしていく。

センサー

開発1部第2課

小西 隆夫

電気と光学の両側面からセンサーと向き合い、画像データを取り込む機能を実装する仕事。
画像処理のシミュレーションを実施し、Foveon X3 SENSOR Quattro の3層分のデータの出力の在り方を検証し、
画像のゴーストの削減によってパフォーマンスを調整する。

アプリ

開発1部第2課

川上 昂

カメラのRAWデータの現像に特化したSIGMA Photo Proや
コンピューターからカメラを制御するSIGMA Capture Proなどのアプリケーションを開発する仕事。
画像の現像やカメラ制御に特化することで本質的に必要な機能にフォーカスし開発するためより深い次元での使いやすさを求められる。

金型

金型部金型設計ユニット

斎藤 伸也

カメラの機構設計にあわせて、各ユニットのCADデータを加工・作成し、実際のパーツの金型をつくる仕事。
プラスティックの場合、実際の金型図面は熱収縮することを見込んで、サイズを少し大きめに作成する。

治工具設計

カメラの生産工程を効率化する、耐久性を評価する、センサーのイメージ品質を評価するといった
効率性や品質評価などのための工具をつくる仕事。

治工具設計

生産技術部工機課

齋藤 雅俊

sd Quattroの筐体にあわせ、ユーザーが実際に動かすボタンやダイヤルの耐久性を評価するための治工具を設計、開発する。
実際に使うユーザーや生産現場の人の動きを想定しながら、人間を中心とした工具を設計、組立し製品の品質向上に貢献している。

生産技術

カメラの性能がコンセプト通りかという設計側の視点と
量産に落とし込める効率的な組み立てができるかという生産側の視点が求められる仕事。

生産技術

生産技術部生産技術課

太田 智弥

sd Quattroの試作機をもとにマニュアルがない中、300種類を超えるパーツを組み立て、分解を繰り返し、組立手順を考える。
試作段階では熱をどう逃がすか、強度をどう保つかなど機構設計の担当者と綿密にコミュニケーションし検証・改善を繰り返した。

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