事業の強み

シグマにおける事業の強みを語る上で、個別の技術以上に重要なことがあります。
一つは、常に革新を求め、独自の技術・製品開発に挑戦するスピリッツ。
もう一つは経験豊かな職人が多く働く会津工場の存在です。
技術革新に挑戦するエンジニアと、高度な精度を追求する熟練工、
本社と会津工場というぐあいに、異なる部門、技能、機能が社内で一体となり、
相互に作用して、唯一無二の製品を生み出しているのです。

事業構成

シグマの生産活動における強みは、本社と会津工場が近く、「Face to face」で綿密かつスピーディなものづくりができること。現場が近いことで、開発と製造、カメラ事業とレンズ事業、ハードとソフト、生産と販売、国内と海外など、あらゆる拠点と部門が、有機的かつ密接に相互作用し、蓄積されます。コア技術であるレンズとセンサー技術のシナジー、一貫生産体制が可能にする独自の製品開発、柔軟なサービス提供、アクセサリやソフトウエアを含むトータルシステムの提供など、豊富な内部リソースにより、独創的で革新的な製品・サービスの提供が可能になるのです。

生産体制

会津工場での一貫生産でコア技術の内部蓄積を強化。

当社では、イメージセンサーを100%子会社のFoveon, Inc.(米カリフォルニア州サンノゼ市)で開発するほかは、すべて日本国内で製造しています。特に開発・製造・検査など、ものづくりの機能は、唯一の生産拠点である福島県会津工場に集約し、一貫生産を行っています。極小の部品や金属加工、プラスチックの成形加工、メッキ塗装、組み立てなども含め、レンズやカメラのほぼすべてを自社で製造しています。

「自社生産」にこだわる理由は明快です。自らの求める精度や効率を維持し、品質を追求するため微細な部品ひとつであっても随意に製造や調整をする必要があるからです。

今後デジタル画像や映像が高精細、高解像になるなかで、レンズ製造のプロセスはますます複雑になっていきます。一般的にも工程の多くは機械化されていますし、生産技術は標準化していると思われがちですが、光学機器の製造は、熟練従業員の技術や経験の蓄積、人の技量が圧倒的にモノを言う世界でもあります。一つ一つ丹念に部品の精度を追い込み続けるしかないレンズのようなアナログ技術においては、飛躍的な技術革新はなく、部品と部品、あるいは技術と技術といったものの擦り合わせが大切。つくり込みができる経験豊富な技術者を抱えていることは、高性能な製品を作る上で、とても重要なのです。

会津工場の垂直統合型一貫生産

生産拠点

本社と会津工場の密接な生産体制。連携のとれた事業連鎖が強み。

シグマは、生産拠点である本社と会津工場がわずか300km程度の距離しか離れておらず、何かあればすぐ会津や東京で集まることが出来る「Face to Face」の関係で物事を進めています。当社のこの「近さ」は、ある意味、他社の参入障壁であり、品質を作り込んでいくうえでの強みです。だからこそ、本社と工場、部門間コミュニケーションを密に、よりよい技術、圧倒的なノウハウを蓄積していくことが大きな競争力の源となるのです。

また今日では多くの企業が、世界中から一番安い部品を調達して工場で組み立てる、いわゆる「グローバル調達」方式を採用しています。対して、私たちの国内一貫生産という方法は、現代の製造業のトレンドにおいては非常に特殊ですが、高性能な製品を作るためには、この生産方式がとても重要であると確信しています。調達元の多くが会津工場周辺にあり、コンパクトなサプライチェーンでものづくりができることも優位に働きます。

今後ますます激化する市場競争。そうした環境変化でも、開発、調達、製造、品質保証、さらには販売や物流までが非常に近いところにあり、密なコミュニケーションで精度を上げていくことが重要な強みになるのです。

革新の系譜

新しいスタイルを開拓してきたエポックメイキングな製品たち

シグマは戦後最後発の写真機器メーカーであり、業界で生き残るには独自ブランド(独立系)で勝負をしていこうと、創業後早期から「他にはない製品」「これまでになかった製品」に取り組んできました。

  1. シグマ研究所時代

    TELXTENDER

    業界初のテレコンバーター発売。

    miniTEL 200mm F4

    独自の交換式マウント「YS-マウント」発売。

    交換レンズメーカーとして事業を確立する上で、こうあるべきと信じた課題には果敢に挑戦してきました。写真を決めるのはレンズという信念のもと、カメラ依存ではなく、レンズを全対応できるようにするテレコンバーターや「YSマウント」の開発に注力してきました。

  2. 1976年

    Mark-I

    シグマ初の35mm一眼レフカメラ発売。

  3. 1979年

    ZOOM γ21-35mm F3.5-4

    世界初、21mmからの超広角ズームレンズ発売。

    シグマは、早くから海外展開を視野に入れていたのも特徴で、普遍的かつ、新しい価値を提供できる製品を意図して生産してきました。最小限の荷物の中、厳しい環境下での写真を撮らねばならない山岳写真家のニーズから生まれた超広角ズームは、そうした姿勢を表す製品のひとつです。

  4. 1993年

    SA-300

    シグマ初のオートフォーカス一眼レフカメラ発売。

  5. 2002年

    SIGMA SD9

    世界初のフルカラーFoveon X3ダイレクトイメージセンサー搭載 デジタル一眼レフカメラ発売。

    独自のカメラシステムを志してきたシグマは、純正のカメラボディにも着手します。アナログ時代にはフィルムが画質を左右していたのに対し、デジタル時代にはイメージセンサーが画質を左右する。だからこそシグマは自らの画質観に従うイメージセンサー開発を課題に、試行錯誤してきました。その矢先に、ドイツで開催される世界最大の業界見本市「Potokina」で出会ったシリコンバレーのベンチャー、Foveon, Inc.のセンサーに注目しました。それを機に、同社と共同開発を重ね、世界初の垂直色分離式(三層構造フルカラーキャプチャシステム)のFoveonダイレクトイメージセンサー搭載の民生用カメラ開発(SD9)に成功しました。

  6. 2008年

    SIGMA DP1

    世界初、デジタル一眼レフカメラ用大型イメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ発売。

    小さなイメージセンサーが主流だった当時のデジタルカメラ業界と真逆の、当時発売していた一眼レフSD14と同スペックの大型センサーを搭載し、一眼レフとほぼ同じ性能を格納したレンズ一体型コンパクトカメラ(DP1)を開発。ハイスペックコンパクトカメラというジャンルを初めて創出したのは、DP1なのです。

  7. 2011年

    SIGMA SD1

    4,600万画素フルカラーFoveon X3ダイレクトイメージセンサー搭載 デジタル一眼レフカメラ発売。

  8. 2012年

    SIGMA GLOBAL VISION発表

    交換レンズ全機種を「Art, Contemporary, Sports」の3カテゴリに再編、フルリニューアル。

    Foveon採用のMTF測定器で全数検査し、全機種プレミアムライン化。それにふさわしいビルドクオリティおよび意匠に刷新。新たなシグマの方向性を示すグローバルビジョンとして、現在も順調に進行中。

  9. 2014年

    SIGMA dp Quattro

    新世代Foveonセンサー「Quattro」搭載のデジタルカメラ、「SIGMA dp Quattro」シリーズ発売。

    DP1の系譜をさらに正常進化させ、写真は画質、という部分を最適化かつ先鋭化させたのがdp Quattroシリーズ。ニーズや利便性ありきではなく、写真のための機材、アーティスティックな志向を持つひとのための機材が、シグマの身上なのです。

受賞(2012~2014年)

2012

  • 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM
    • ・TIPA Best Entry Level DSLR Lens 2012
  • 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
    • ・The Best of High-magnification Zoom Lens of 2012
  • 30mm F2.8 EX DN
    • ・The Best of Fixed-Focal Length Lens for Mirrorless Camera of 2012
  • SIGMA DP2 Merrill
    • ・The Best of  Professional DC with Fixed-Focal Length Lens of 2012

2013

  • 35mm F1.4 DG HSM | Art
    • ・カメラグランプリ レンズ賞
    • ・Digital Camera Grandprix 2013 winter
    • ・TIPA Award 2013: Best Expert DSLR Lens 2013
    • ・PC EDITORS’ CHOICE
    • ・dp review Gold Award
    • ・2013 The Phoblographer: Best DSLR Wide Angle Prime
  • SIGMA DP Merrill Series
    • ・カメラグランプリ カメラ記者クラブ賞
  • 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
    • ・Digital Camera Grandprix
    • ・2013 American Photo: Editor’s Choice 2013
    • ・EXC!TE Award
    • ・PC EDITORS’ CHOICE
    • ・POP AWARDS 2013 : Photography’s Outstanding Products
    • ・dp review Gold Award
    • ・2013 Outdoor Photographer: Editor’s Picks
    • ・2013 The Phoblographer: Editor’s Choice Award for “Best Zoom Lens
    • ・2013 Gizmodo Award: Best of Gizmodo Award 
    • ・CAPAレンズ大賞2013 第29回レンズ大賞

2014

  • 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary
    • ・TIPA Award 2014: Best Entry Level DSLR Lens
  • マウント交換サービス
    • ・TIPA Award 2014: Best Photo Service
  • dp2 Quattro
    • ・TIPA Award 2014: Best Design
  • dp Quattro(シリーズ)
    • ・2014 グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)
  • 50mm F1.4 EX DG HSM | Art
    • ・Digital Camera Grandprix 2014 summer 総合金賞
    • ・EISA EUROPEAN DSLR LENS 2014-2015
    • ・PC EDITORS’ CHOICE
    • ・2014 American Photo: Editor’s Choice 2014
    • ・2014 The Phoblographer: Editor’s Choice
    • ・2014 JIDAデザインミュージアムセレクション
  • 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports
    • ・Digital Camera Grandprix 2015総合金賞